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天空カフェへようこそ



繰り人が何やら唸っておりますね(苦笑)
まぁ、我等は気にせず。のんびり参りましょう!
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その手があったか!
  
涼:(果心堂と家の様子を仰ぎながら、さてどうしようと考えあぐねていた様子であったが、刃さまのお言葉に、おぉ!と不意に手を打った。)

 なるほど。
その手があったかのぅ!
Date: 2010/12/26/23:59:49   [2656]

はい?
有坂  
有坂:(急激にかしいだ家に、うわ、という顔をして、口を覆った。
 桜木へともなく、つぶやくように言う)

 うわぁ。これは凄い。ほとんど直立してしまいましたな。
 これで家の体裁をとっているのは、まさしく面妖以外の何物でもなく……

 さてしも、あれですな。
中の御仁は、あの状態でもきっと、無事なのでしょうなぁ。
 まったくもって、不可思議なことで……


(腕組みして、それから、その問いを思い出したように、桜木に振り返った)

 さてしも、宮さま、「あさぼらけ」ですか。

浅学のわたくし程度が、思い当たるところはせいぜい、百人一首か万葉集あたりですか。
 ありましたでしょう、一首。
なんでしたかな………

(そこで、不意に肩をたたかれ、振り向いて、その場にいた涼に、目をしばたかせる)

 はい?
Date: 2010/12/27/00:06:30   [2657]

ちょいと行ってまいりゃ。
  
涼:(にっこり笑って、有坂に上を指さしながら)

 そりゃ、
「あさぼらけ、有明の月とみるまでに
  吉野の里に 触れる白雪」
 ……坂上是盛かのぅ。いささか季が違いすぎようが。

「あさぼらけ 宇治の川霧たえだえに
  あらはれわたる 瀬々の網代木」
 権中納言定頼もあるが、こちらでは、
  意味がわからん。

 とにもかくにも、お前、ちょっと、あがって様子をみて来や。

(笑顔でひょいと有坂に手渡したものは、どうやら先に、箱が消えたあたりで拾ったものらしい。
 有坂が怪訝な顔でそれを受け取る。やはり、それは、百人一首の絵札のようだ……)

 それは、僧正遍照のじゃ。
「あまつかぜ 雲の通い路 ふきとじよ……」
Date: 2010/12/27/00:21:46   [2658]

乙女の姿
有坂  
有坂:(涼の言葉の意図するところがぴんと来ない様子のままで、渡された下の句を、続けた)

 あぁ。

「乙女の姿 しばしとどめん」
 ですか。
……これが何か

(言いかけた瞬間、その姿がその場所から消える!

 驚愕の表情が見えたのも一瞬。
いったいどこへ消えたのか………!)
Date: 2010/12/27/00:24:45   [2659]



お知り合いですか?
有坂  
有坂:(果心堂のさまに、その知己がいるのだとは知れる。

 そういえば、この男は(というか、この魔は)、愛弟子と隠れ家で暮らしていたところをイサクらに襲われ、それが涼の差し金と考えて、桜木のところへ直談判に来たのだったと思い出した。

 では、あの煙のような家に閉じ込められているのがその弟子か)

 宮さま……お知り合いですか?

(が、訊ねた瞬間、上空を見つめた桜木の顔が、いつもの桜木とはまったく違うのに、びくッとなる。

 それは、家を見てのことなのか。それとも、そこに閉じ込められた少年を見てのことなのか。

 まるで、飢えた獣のような目だ。
思わず、息を呑み、己の目を疑った。)

 宮さ……
Date: 2010/12/20/05:17:34   [2652]

『あさぼらけ』って
桜木  
桜木:(振り向いた時には、有坂の驚き顔に、逆にビックリした顔。

 一瞬前の横顔は、有坂の見間違いであったとしか思えない、いつもの、桜木だ。

 上空を案じる様子のまま、小首をかしげた)

 有坂さん。
あれ、何か意味があったんでしょうかね。
 あの、箱が言った言葉。

『あさぼらけ』って………
Date: 2010/12/23/12:37:58   [2653]

ちぃ!
果心堂  
果心堂:(一郎太が中にいるとわかって、また、実体の良くわからぬ家の中へ何度も飛び込もうとするが、うまくゆかない。

 どうやら家が逃げるのは、やはり、『そのように作られたから』だと見える。

 思い切り試して、どの方法でもやはりうまく行かないとわかると、肩を上下させながら、宙で地団駄を踏んだ。

 涼へ向かい、八つ当たり気味に、声を荒げる)

 どういうことだ、天魔………ッ!
なんとかしろッ!
Date: 2010/12/25/02:41:52   [2654]

あーもぅ!
  
刃:
(この煙の家が「何」なのか考えながら、今度は煙と家の接点を探ろうとしていたが、
 飛び回る果心堂さんのおかげで、満足に様子が見られない。
 もはや暴れる様相の煙に苛々が募り、
 結局、痺れをきらして声を上げた。)

 果ッ心堂!癇癪起こしてんじゃねェ!
 オレら人外どもが駄目なんだ!
 だったらいちばん一般人寄りの有坂使え!

 中の坊ちゃんがどっち寄りか知らねェが、お前が悪足掻くよりマシだろ!

(と、屋根の上の方で立ち上がったものだから。
 避けた煙の家が、急激に傾いだ。)
Date: 2010/12/25/21:28:03   [2655]



・・・・一郎太!
果心堂  
果心堂:(言葉も発さず、刃さまの指示どおり、家の反対側へ向かった。捩れた家が、まるで別の方向から吹く風に飛ばされるように、見る間に逆側に捩れようとする。

 刃さまが仰ったとおり、微妙なバランスで家が家としての質量を保ったと思われた瞬間、家の下から、どん、と、重い質量を持つ衝撃が空気を打った。

 見れば、涼の印が成り、無数の鏡が溢れて、家を取り巻いている。

 その鏡の中に……確かに窓を両手で叩いて、彼へ叫んでいる、愛弟子の姿が写っている!)


………一郎太………ッ!
Date: 2010/12/20/05:10:32   [2651]



やはり
有坂  
有坂:(不気味すぎる。そんなげんなりした顔で、しかし、しげしげと目を細め、刃さまに手を振った)

 やはり、誰か居ますよ……!
ちょうど、2階の窓のあたりです。

 あれが、こちらの家を模しているのなら、そこの2階には誰かいませんか?
 丁度、15、6歳くらいの……男の子のように、見えるのですが。
Date: 2010/12/19/02:21:56   [2646]

一郎太・・・君?
桜木  
桜木:(庭に下りてきて、有坂の隣あたりで、家の上の家を見上げた。

 そこで、思わず、という風に、呟く)

 果心堂さん。
あれ……一郎太君……じゃないですか。
Date: 2010/12/19/02:24:12   [2647]

・・・!
果心堂  
果心堂:(その名を聞いて。
 一気に顔色が変わった。

  ざ、と、空を凪ぐと、夜の闇の部分から、溢れるように黒い小動物が飛来し、その背を巻き取って大きな黒いマントとなる。

 顔つきは一変し、蒼白なまでに肌の色が白く、赤い瞳がさらにぎらぎらと赤くなる。

 そのまま一気に空を飛び、家の上の家、有坂の言った窓近くまで行こうとしたが、同じ極の磁石が近づきあったかのように、一気に家は奇妙な形にらせん状に捩れ、彼に何も判事させなかった。

 空を飛んだまま、果心堂の唇のはじより、悔しげに犬歯が覗く……!)
Date: 2010/12/19/02:30:11   [2648]

誰?
  
刃:
(見上げた姿に、驚かなかったと言えば嘘になるけれど。
 果心堂さんの切迫した顔に、驚きとは別の何かが、喉元辺りに引っ掛かった。
 しかし口はただ、便利だなと呟く。
 引っ掛かったのが何なのかも「一郎太」が誰なのかも考えず、
まぁここの面子には縁があるのだろうと、疑問符一切を片付けた。
 ひさしの端にしゃがむと声を張る。)

 果心堂!
 そんなに嫌われてんなら、お前向こうの上から寄れよ!
 オレもあっち回っから、
 姫さん、そっちにケムリが避けたら、下から中ァ見てくんねーか!
Date: 2010/12/19/17:56:13   [2649]

承知。
  
涼:(まだ符で地面から30センチくらい上の、虚空を踏んだままだ。

 両手に印を組むと、刃さまの言葉に頷いた。)

 ……承知。

(一郎太は閣下により救われて、こちらに戻っていた。

 だが、思えばこの国の中の方が、よほど、危険だった。

 誰がこのような酔狂をしかけたか、予想がつかぬではないが、いまはそれも二義、三義。
 まずは一郎太の安否を知ることが急務である)

Date: 2010/12/20/04:59:52   [2650]



ふーん
  
刃:
(桜木さんの隣に突っ立って、一連の騒ぎを見ていたが。
 ひとつ首を傾げ、腕を組んだ。)

 ……なーんだつまんね。
 またぞろ騒ぎかと思ったのに。
 屋上屋を…ナントカってヤツかい?

(無駄な事の例えだかことわざだった気がする。
 続きが出てこないらしく動きを止めるが、まぁいいやと反対に首を傾げた。
 そして良からぬ笑顔で、桜木さんの肩を叩いた)

 何か大丈夫そうだし、
 ちょっと見物に行こうぜテンチョ。
Date: 2010/12/16/19:51:42   [2641]

カメラ、カメラ
桜木  
桜木:(まだ心臓が若干どきどき気味。
   自分の無用心さで、これ以上いらぬ騒動を起こさずに済んだことにはホッとしながらも、若干、落ち込み気味の笑顔だ。

 ハイハイとうなづいて、それからハッとしたように、あたりを見回した)

 そんな珍しい光景なら、ぜひ、写真を撮っておきましょう。
 カメラどこでしたっけね、カメラ、カメラ!
 
Date: 2010/12/18/14:34:25   [2642]

今日びの携帯は
有坂  
有坂:(桜木の声を聞き、それならと自分のズボンのポケットから携帯を出した)

 宮さま、それならば、私が。
今日びの携帯は、ちょっとしたカメラにも引けをとりません………

(窓から濡れ縁のような小さなバルコニーへ降り、つっかけを履いて庭の中央くらいまでさがった。
 携帯を構えて、しかし、そこで、目を何回か、しばたかせる.
 考え、考えしながら、口を開いた。)

 ………あの家の中………誰か居はしませんか?
Date: 2010/12/18/14:40:19   [2643]

何て?
  
刃:

 へ? 何が居るって?

(そう振り返る頃には、もう屋根によじ登っている。
 答えもロクに聞かず、
 懸垂の要領で体を引き上げたかと思うと、するすると2階の屋根へ。)

 しィまった。
 ココまで来たら底しか見えねェじゃねーか。

(立てば頭が埋まりそうな位置だ。
 しゃがんだ、間近で煙の家を興味津々に見ていたが、
 えい、と無造作に片手を突っ込んだ。)
Date: 2010/12/18/21:14:39   [2644]

うわ!
有坂  
有坂:(相手が何かもわからないのに、またいきなりなんて事をと、携帯を掲げたまま、泡を食った顔をしたが、刃さまの手をにょろりとよけるように、家が上空に捩れたので、さらに面食らった。)

 う、うわ……!

(気色悪い……! 声に出さないが、そう言いたいと、顔にありありと浮かび上がる)
Date: 2010/12/19/02:17:35   [2645]




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