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天空カフェへようこそ



繰り人が何やら唸っておりますね(苦笑)
まぁ、我等は気にせず。のんびり参りましょう!
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家が・・・!
有坂  
有坂:(涼たちの話を聞き、目を剥いている果心堂の姿に、己も身を窓から目一杯乗り出して、家を見上げ、そこにあるものに、体をびくぅっと激しく揺らした。

 口を開いたまま、しばし、言葉を失う)

 ……い……家の上に、家が……!
Date: 2010/12/16/10:41:06   [2639]

カフェの上にカフェ
  
(2階建ての自宅兼カフェである桜木宅。

 その、2階の屋根のところから、いびつに歪んだ、煙のような家が、もう一軒、のっかっている。大きさも、歪んではいても、ほぼ一緒くらいだ。そんな巨大なものが、屋根と一点で接しているだけで空に浮かんでいるのだから、見ているだに異様。

 その形は屋根の接点から滲み出したようにおかしな形に歪んでいるが、間違いなく、下にある家を模している。

 それは、家の幽霊が、実体からあふれ出したようにも、水面に水下の風景が映っているようにも見え………

 涼、しんそこウンザリした顔をした)

 ほおっとけ、ほおっとけ。
別に実害はなかろうさ。
 きっと、兄上があの包みをあけていたなら、エライことになっておったろうが、まんまと目論見をはずしてやったのじゃから、ざまみろじゃ。
Date: 2010/12/16/10:53:03   [2640]



大丈夫か?
果心堂  
果心堂:(無造作に立ち上がるから、己の上の料理がぼとぼと床の上に落ちる。

 刃さまに助けられた桜木に手を伸ばし、助け起こした。)

 無事か? お前は。妙なところはないな?

(桜木がうなづくのに、刃さまに今度はめくばをする。黙って、そのまま、庭へ出る扉をあけ、素足のまま、涼を見下ろした)

 誰の仕業だ。
あの蛇男の置き土産か?
Date: 2010/12/16/10:24:43   [2636]

細田ではあるまいよ
  
涼:(見れば、彼女も裸足のままだ。
  自分で気づいて、ひょいと懐から符を出し、素早く印を切って宙空にあぐらをかいた。

 足の裏の土を袖の裾で払いながら、切れ長の瞳を家、全体に向け、呟いた)

 細田では、あるまいよ。

このような大掛かりな判じ物、
 あの面倒くさがりの仕事ではなかろうさ。
Date: 2010/12/16/10:31:21   [2637]

・・・・おおがかりな。
果心堂  
果心堂:(涼の視線に、何事が家に起こっているのかと、己も裸足のまま、庭に出て、家を振り返り、そこで絶句したように口を大きく開いた。)

 ………なんだ、これは?
Date: 2010/12/16/10:34:06   [2638]



あさぼらけ?
有坂  
有坂:(起き上がろうとする。が、自分たちの前を、涼がするすると壁に向かい進んでいく、その目つきの尋常でないのに、息を呑んだ。

 涼の脇を当然のようについて、鶯と燕。
彼らの手の一閃で、涼がいつもの狩り衣に戻った。
と、同時に3人とも壁の向こうへ姿が消える。

 有坂がようやく飛び上がって、窓に駆け寄ると、宙に浮かんでいる正体不明の「贈り物」を前に、手をかざしている涼と、脇侍のように地面に膝をついている鶯と燕がそこに。

 「贈り物」の紐は、宙で動かす涼の指先に導かれるように誰も触れぬのに自然に溶け、解けたかと思うと、紫色の煙を大きく吐き出した。

『あさぼらけぇ』、と、気の抜けたような、不気味な声をあげながら………!

 もう無事かと判断したのち、有坂、ようやく窓を開けることを思い出し、涼へ叫んだ)

 姫さま。それは一体……!
Date: 2010/12/16/10:12:29   [2633]

うむ
  
涼:(「贈り物」は霧散した。

 しかし、何を見つけたのか、地面にかがんで何かを拾い上げ、それを一瞬眺めてから、掌の中に素早く覆いこんだ。

 まじめな顔で有坂を振り返る)

 うむ………みみっく、じゃなぁ。
Date: 2010/12/16/10:16:25   [2634]

どうして
有坂  
有坂:(一瞬、深く考える顔になったが。

 涼の言った言葉が何か理解して、情けなさげに瞼を落とした)

 ………なぜにドラゴンクエスト。
Date: 2010/12/16/10:18:46   [2635]



やべ
  
刃:
(果心堂さんの上へちょんとしゃがみ、無事だった一皿を片手に
 散乱したうちの大丈夫そうなものをつまんでいたが。
 桜木さんの声を聞いて首を引っ込めた)

 スンマセン、テンチョ!
 料理こうする気ァ無かったんで!
 給料から天引きでー…

(芝居がかって言いかけ、
 どうもこっちでは無いらしいと気付いて、勝手口の方を覗く)

 ……何かあったんですかィ?
Date: 2010/12/12/16:46:17   [2628]

いえいえ
桜木  
桜木:(刃さんの口調に、ちょっと噴出しそうになった。

果心堂さんの給料からひいておけ、ということで。胸の中で返事しながら、イイエ、なんでもないんですよと、ごく普通に、その包みへ、手を伸ばした。

 包みは両の掌より大きいくらい。ちょうど、小さめのホールのケーキでも入っているかという大きさだ。
  赤いストライプ模様の包装紙に包まれ、大きな同色のリボンがその上を花のように飾るさまは、
 とても可愛らしいと言って良いが、いま、そこにあるのは、違和感がある。
  不可思議に思うのは当然だ。

 小首をかしげながら、取り上げ、リボンをほどこうとした)
  
Date: 2010/12/13/00:19:36   [2629]

触れるな!
果心堂  
果心堂:(強い感覚をその包みに覚えた。
 あまりに無防備な桜木に、背中に刃さまを乗せたまま、ぐいと身を起こしかけ、
  触れるなと叫ぼうとする!)
Date: 2010/12/13/00:21:14   [2630]

兄上ッ!
  
涼:(果心堂の一瞬前に、床の上から飛び上がっていた。
    素早くお猪口を取ると、桜木の手元へ投げている。
   目は見開いたまま、とっさの予感だけの、
    ほとんど反射のような行動だ!)
Date: 2010/12/13/00:22:53   [2631]

  
刃:
(浮き上がった足元を蹴って飛び出した。
 反動で再度果心堂さんが臥すのはさておき、床を踏み抜くような二歩めでトップスピードへ。
 脇を猪口がかすめ、それが包みを弾く。
 手をのばして桜木さんの襟首を掴み、ものも言わずに引き倒した。
 そのまま勝手口扉を蹴り開けて掬い取った包みを外へ放り、直ぐさま閉める。

 扉を背にしたまま数秒経って、
 爆発音はないと知るや、肩の力を抜いた)

 ……何だありゃ?
Date: 2010/12/13/07:50:39   [2632]



・・・・おや?
桜木  
桜木:(ものすごい音に、ビックリして厨房を出てきた。
 料理盛りになっている男二人に、あらあらという顔をし。

 苦笑いしながら、雑巾を取りにいこうとして、ふと、厨房から庭へ出る扉の前置いてあるプレゼントの包みを見つけて、声をあげる)

 ………あんなところに、プレゼントなんて、置いておりましたっけね?
Date: 2010/12/10/07:01:12   [2627]




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